市民公開フォーラム（平成２４年１１月１０日開催）のご報告
市民公開フォーラム
「成年後見人の倫理 – 信頼される後見人とは？-」
平成２４年１１月１０日、兵庫県司法書士会館にて『成年後見人の倫理 – 信頼される後見人とは？ -』をテーマに司法書士と一般の市民の方が参加する市民公開フォーラムを開催しました。
兵庫県司法書士会が主催し、公益社団法人成年後見センター・リーガルサポート兵庫支部が共催して準備を進めてきました。
当日は１０８名の方にご参加いただき、司法書士会館地下ホールがぎっしり埋まる盛況ぶりでした。
フォーラムは第１部と第２部の構成で行われ、第１部は、神戸家庭裁判所の書記官により「成年後見人の職務上の留意点について」をテーマに講演をいただきました。
非常に有意義な内容でした。また、随所に例え話を織り交ぜながらのお話で、専門職後見人はもとより一般の方にとっても非常に理解しやすいものだったのではないかと思います。
第２部のパネルディスカッションでは、神戸市社会福祉協議会の山崎弥生氏、市民後見人佐伯美千代氏、社会福祉士植田京子氏、司法書士澤井靖人氏に登壇していただきました。
登壇者の皆様には、それぞれの立場から、成年後見制度に対する想いを語っていただきました。登壇者のご発言からは、成年後見制度の制度趣旨を十分に理解され、本人にとって何が最善の選択なのかを考えながら成年後見人として日々誠実に職務を遂行されている姿が伺えました。
今回のテーマは「成年後見人の倫理 – 信頼される後見人とは？ -」というものでしたが、１部、第２部を通じて、信頼される後見人像が浮かび上がってきたように感じます。後見制度を担う後見人それぞれが、自ら研鑚し倫理観を高めることが、ひいては制度に対する信頼を高めることにつながる、そんな思いを新たにしたフォーラムとなりました。
